今でも愛して止まない70年代のソウル・ミュージック(Soul Music)
ソウル・ミュージック(Soul Music)を聴き始めて早40年近くなりました〜。現代ではソウル・ミュージックはR&Bと言った方が伝わるんでしょうか。
R&Bとは何の略か知ってる?と20代の若者にきいた事があります。
「リスム・アンド・ロック」の略と自慢げに答えた若者をイマイチ否定できない感じがありました。
正解は「リズム・アンド・ブルース(Rhythm and Blues)」の略なんですが、21世紀のR&Bは70年代のR&Bとかけ離れている楽曲が多く私自身感じているからでしたー。
まあ70年代のノリのR&Bを現代でやったとしてもウケが良くないでしょうから(苦笑)。

70年代のソウル・ミュージックとは?
改めてソウル・ミュージックとは何か?と簡単に説明すると、アメリカ合衆国にいるアフリカ系の人々が創り出した音楽です。昔は今より人種差別が酷く、アフリカ系のアメリカ人がその悲しみや辛さを音楽で表現しました。
それがブルース(Blues)のはじまりで、それにリズムセクション(ドラムやベースなど)を加えた音楽がR&Bになりました。
私は小学生時代に歳上の従兄弟や大好きだったミュージシャンYMO、忌野清志郎さんの影響で小学生時代に「タイトゥン・アップ(Tighten Up)」で有名なアーチー・ベル&ザ・ドレルズ(Archie Bell & the Drells)やオーティス・レディング(Otis Redding)を知り、聴くようになりました。

このジャケットだけでもイケてないっすか?(笑)
話を戻すと私のソウル・ミュージックの出発地点が70年代にあるのです!
70年代は現代に比べて録音技術も低く、今では当たり前のコンピュータもシンセサイザーもあまり普及しておらず、歌声は勿論、楽器演奏の加工・調整も簡単にはできなかった時代です。
当時音楽を聴く媒体はレコードでしたが、そのレコードにスタジオで録音された生の歌声、生の演奏がほぼそのままでレコードに録音されています。
特にアフリカ系の人しか出せない声質、リズム感が生々しく録音されていて、上手さやテクニックを抜きにしても私の心をつかまえました。
また時代背景として60年代後半に起こった公民権運動の主導者キング牧師の暗殺というショッキングな出来事がアフリカ系アメリカ人の爆発したエネルギーの源になり、その怒りを発散させるかのように70年代のソウル・ミュージックへ芸術的な表現で繁栄されたように感じていて、その点も私は強く刺激されました。
聴いてもらいたいソウル・ミュージック
シェリル・リン(Cheryl Lynn) - Got To Be Real
昔にディスコ通いしていた方にはポピュラー過ぎる程ポピュラーで、ディスコ世代の方でなくても有名な曲かもしれませんが、私の中では単なるディスコソングではなく、こんなダンサブルで今でも通用するような楽曲は無いんじゃないかと思う程、できすぎた曲です。彼女の歌声はもちろん格好良いのですが、ドラムのリズム、ベースラインがとてつもなく惹かれます。今でもです。
現在に誰かがカバーして出しても新譜としてきけるのではないでしょうか。
スピナーズ(The Spinners) - It's A Shame
男性コーラス・グループで、この当時リードを担当していたのがG.C.キャメロン。彼のファルセットを含めた歌声がこの曲をよりポップな感じにさせています。
そしてバックコーラスも聞き逃してはなりません。バランスのとれたコーラスワークで、このコーラスがなければ「It's A Shame」は成り立ちません!
スライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone) - I Want to Take You Higher
スライ・ストーンをリーダーとしたファンクバンドです。ファンク(Funk)というとJ.Bことジェームス・ブラウン(James Brown)でしょうが、ここではスライを紹介させてください。
ファンクといってもJ.Bのファンクとは違い、もっと大衆的で当時のアフリカ系アメリカ人以外にも受け入れやすいファンクといった感じでしょうか。
その中でも是非お勧めしたい曲は「I Want to Take You Higher」!
曲の出だしからなんやらおかしな感じがするのですが、歌が入るやいなやノってしまうような曲です。
特にベースのラリー・グラハム(Larry Graham)の歌声がセクシーでカッチョヨイ!
70年代のソウル・ミュージックを1/1,000,000くらいしかお伝えできていませんが、聴いた事が無い方は1曲でも多く聴いていただきたく思います。
古臭くは全然感じない事と思います。逆に新鮮に感じ流行の音楽のルーツがわかり、流行の曲がより好きになると思います。
私に騙されたと思ってyoutubeなどでも良いのでこの機会に是非70's Soul Musicを!!
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